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ようこそ宇宙の研究室へ-すばる望遠鏡が明かす宇宙のなぞ

アメリカのハワイ諸島でもっとも大きい島、ハワイ島にそびえる標高4200mのマウナケア山。その山頂に、日本の国立天文台が建設した世界最大級の「すばる望遠鏡」があります。天体からの光を集める鏡の大きさは直径8.2mで、視力にすると1000、光を集める能力は人間の一三〇万倍以上にもなります。ですから、人間の目では絶対に見えないようなかすかな光を集めて、今までだれも見たことがない天体や、これまでに知られていない宇宙の姿をとらえることができます。
著者は、ハワイ島のヒロという町にある国立天文台ハワイ観測所で、「すばる望遠鏡」を使った研究を進める天文学者です。
 まず、冒頭から宇宙について語るのではなく、宇宙がわたしたち人間そのものであり、ふだんの生活とも深い関係があって、遠い世界ではないという話からスタートします。
そして身近な太陽系の姿や誕生、望遠鏡の発明・発達と「すばる望遠鏡」の製作、「すばる望遠鏡」を使った観測の仕方を紹介したあとで、天文学の歴史を追いながら、太陽系の果ての小天体、地球から128億光年も離れた宇宙の果てに近いところにある銀河などを、「すばる望遠鏡」がとらえた美しいカラー写真をふんだんに使って紹介していきます。
最後にふれるのは、これから建設が始まる予定のさらに高性能な望遠鏡や、宇宙探査機による太陽系の研究についてです。それらの研究は、10年後や15年後にようやく成果が出はじめるわけで、この本の読者にその研究現場での主役になることを託して、締めくくります。本書の中でも紹介されていますが、小学1年生のときに買ってもらった「宇宙」の図鑑がきっかけとなった、天文学者への夢の道をずっと歩んだ著者ならではのメッセージといえるでしょう。

国語の教科書に出てくる本/教育出版 6年下 P149/三省堂 6年 P47
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