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君たちには話そう かくされた戦争の歴史
太平洋戦争中に秘密の研究をしていたといわれる、陸軍登戸研究所。
資料がなく、証言もなかなか得られないなかで、大発見につながるとびらを開いたのは、高校生たちでした。
太平洋戦争中が始まる四年前に神奈川県川崎市につくられ、戦争が終わる直前には長野県の伊那谷に移転したという、陸軍の秘密の研究所。登戸研究所とよばれたそこで、なにがおこなわれていたのかを調べようとしたところ、資料は見つからず、付近をたずねまわっても、「名前だけは聞いたことがある」「なにをしていたのか知らない」と答える人ばかり。戦争の歴史から消されてしまっていたのです。
戦争が終わってから40年ほどが過ぎたころ、秘密の研究所に興味をもった高校生がいました。ほぼ同じ時期に、川崎と伊那谷の高校生たちが、地道に調べ始めたのです。研究所で働いていた人たちも見つかりはしたものの、戦争当時の命令を守り、口をかたく閉ざしつづけます。「研究所でのことは、墓場までもっていく」と。
ところが、「大人には話したくない」と言っていた彼らが、「君たちには話そう。知っておいてほしい。あのようなことを、くりかえさないためにも……」と口を開きはじめ、高校生に向かってぽつりぽつりと語りはじめました。
■著者:いしい ゆみ
■監修:渡辺 賢二
■対象:中学生から
■サイズ:四六判
■ページ数:128ページ
■ISBN:978-4-7743-2407-4
■会員価格(税込み):1540円
商品コード : 34560 |
一般価格(税抜き) : 1,400円 |
価格 : 1,260円 |
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