対象 幼児から
命のつながりと、親子のきずなを描く、
シンプルで美しい絵本。
ふわふわの、うまれたてのひよこ。
ソーニャはひとりで世話をすることになりました。
おとうさんから、三羽のひよこをもらったソーニャは、まいにち大切にせわをします。
「わたしが おかあさんに なってあげるね」
三羽はみるみる大きくなって、りっぱなめんどりにそだちました。
ところが、あるさむい夜、鶏小屋からのいやな物音で
目が覚めたソーニャがかけつけると、めんどりの一羽がいなくなっていました。
毎日大切に世話をしたかいもあって、三羽はりっぱなめんどりに育ちましたが、ある日、きつねに襲われて・・・。
「きつねにさらわれたの? しんじゃったの?」
泣きつかれたソーニャに、おとうさんは静かに話し始めました。
「でもね、きつねにも わけが あったのかもしれないよ」・・・。
きつねがどうして、めんどりを襲ったのかを考えさせることで、
おとうさんはソーニャに、大事なことを気づかせようとします。
命のつながり、親と子のきずなを物語る、シンプルで美しい絵本。
本作で、絵本の世界的な新人賞、「エズラ・ジャック・キーツ賞」イラストレーター賞を受賞した
フィービー・ウォールの絵が、命にふれる喜びや、
自然ととなりあう暮らしのすばらしさを伝えてくれます。
■作:フィービー・ウォール 訳:なかがわ ちひろ
■A4変型判・32ページ
■会員価格(税込み):1540円