現在、日本における医療保険制度、介護保険制度は破綻寸前であると著者の小山先生は言います。しかし、その責任は制度を作った国だけにあるのではなく、その制度に寄りかかっている国民にもあると続けます。
たとえ高齢になっても人は自立を目指さなければならない。人が人として自分の人生を生き抜くために、常に夢を持ち、楽しさを追い求めることが大切。それが周りの人々にも好影響を与え、社会を明るくしていくのではと強調する著者は、熊本市で実際にさまざまな取り組みの中から、本当の老人介護の在り方を考え続けています。
本書では、学習療法、シニアリハウスシステムの二つを軸に、人間回復を目的とする本来あるべき介護像を、小山氏の理想とする考えを土台に、実例を踏まえながら読者に語ります。
■著:小山 敬子
■対象:一般の方
■サイズ:四六判
■ページ数:256ページ
■ISBN:978-4-7743-1435-8
■会員価格(税込み):1430円